怪しい人です。

へのうし

2007年01月28日 11:36



映画を観てきた。
それでもボクはやっていない
久しぶりの周防監督の作品なので、楽しみにしていた。と言っても社会派な映画なので、笑いとかではないんだけどね。

僕は昔から東京に住んでいなくて良かったと思うことがある。
それは、満員電車に乗らなくていいということだ。
もし僕が乗った電車で、僕の場所から半径1メートル内で痴漢事件が起こったら、まず最初に疑われる自信があることだ。
そして、そのまま駅内の事務所から警察署に連れて行かれること間違いなし。
それから、否定しようが、泣き叫ぼうが、起訴されて、司法の場に引きずり出される。
部屋のエロ本エロービーが証拠として出され、近所の人の「あの人は、怪しいそうな人だったのよ」みたいな証言までされて、結局、懲役3か月執行猶予一年半くらいの判決をうけて前科1犯となるのだ
考えただけで恐ろしい
バカげた話だとお思いだろうが、実際にそんなことが起こっているのだ。
この映画を観ると、それがよくわかる。
周防監督らしい丁寧な作りが、じわりじわりと見る人の心を恐怖感と絶望感で埋めてくる。
見終わったあとは、日本の裁判制度について考えずにはいられない作品です。

でも時々、周防監督らしいユーモアが出てくる箇所があってホッとさせてくれる。
いつもの顔が出てくるのも嬉しいな

痴漢顔に自信のある男性の皆さん、満員電車に乗るときは万歳をして乗りましょう。
運がなかった」ではすまされないです。