おもむき

へのうし

2006年07月20日 23:15


普段僕は、コーヒーに砂糖も入れないし、加糖の缶コーヒーも苦手だが、コーヒー牛乳だけは別もので、時々、無性に飲みたくなる。
特に、瓶のコーヒー牛乳はいいね。趣がある

僕は子供の頃、アイスクリームが苦手だった。
宮古島から僕の島までは、当時の船で30分ほどかかった。
子供の頃、船酔い小僧だった僕は、その時間が永遠にも思えたりしていた。漁師の息子が船酔いなんてかっこわるすぎだが、酔うのはしょうがない。

ある日、船に乗る前にターミナルでアイスクリームを食べてしまった。もちろん、当然のように船酔してしまって、それからアイスクリームを口に含む度に、船酔いの気分が蘇ってしまい、苦手になっていた。
なので、乗船前にはほとんど飲み物を口にしなかったのだが、コーヒー牛乳だけは、不思議と飲んでも平気だった気がする。まぁ、コーヒー牛乳が出てきた頃には、ちょっと大きくもなっていたせいもあるとは思うのだが。
そんな安心感のなせるわざなのか、子供の頃から大好きな飲み物の一つだ。

今は、船に乗る時は、だいたい酒を飲んでアルコールの酔いを先にもっていくので船酔いはしなくなった。船に乗る機会も減っているのだけどね。
もし、船に乗ることがあって船酔いが怖い人には、お酒を勧める。船酔いとお酒の酔う脳の場所は同じなので、先に酒で酔えばいいとのことである。実際、僕はこれで船酔いをしなくなった。
時々、飲み過ぎて逆に気持ち悪くなる時もあったが

宮古島と僕の島を結ぶ連絡船僕が船酔いで悩んでいた頃は、一日往復1便しかなかった。島に帰る午後ともなれば、港のターミナルは大勢の人で賑わっていた。
ターミナルの売り場には、飲み物を始めおもちゃなどおみやげっぽいものまで売られていた。そんな雑多な雰囲気と時間が好きだった。
現在は、ターミナルも新しくなり、連絡船も30分に一回はでる。ターミナルは単なる通過点になってしまった。
港のまわりにたくさんあったおいしいそば屋さんも姿を消した。

今はまた、島と宮古島を結ぶができる。
島の時間も早く過ぎようとしている。